組合員アンケートから1年

 突然スタートしたブログですが、このコーナーでは、時にはさまざまな方にそれぞれの立場からコメントやお考えをお寄せいただき、担当者が交代で日頃心に浮かぶことなどを掲載していければと思っています。最低月1回、更新することが目標です。

 昨年のちょうど今頃、2月から4月にかけて、「組合員アンケート」を実施しました。JAMでは初めてのWebでの調査でした。16,600人を超える皆さんがアンケートに回答くださいました。また、多くの方からJAMに対して、組織運営などに対する厳しい指摘、職場の現状や問題、政策に関する要望など多岐にわたるご意見をいただきました。アンケート結果は、貴重な問題提起として受け止め、組織変革の議論を進めていきたいと思います。ご協力をいただきました多くの方々にこの場を借りてあらためて感謝申し上げます。

 ここでは、裏方ばなしの一端を書いてみようと思います。アンケート結果については、このブログにも概要を掲載しましたので、是非そちらをご覧ください。

 アンケートを実施するにあたって、まず、どのような形態にするのかから話を始めました。アンケート用紙を配布し回収するのか、Web上で回答してもらうのかです。どちらにも長短があります。中央執行委員会でも議論がありました。最終的には、コスト面でのメリットもありましたが、可能な限り幅広く、多くの組合員の皆さんに回答してもらいたいと、Web方式を採用しました。

 どうしたらアンケートのことを知ってもらえるのかも課題の1つでした。JAMの機関紙とHPで周知し、加盟労働組合の機関紙などでの告知をお願いするだけでは、不十分なのではないかと。そこで、フライヤーを作ることにしました。春季生活闘争の職場集会などで配布されることを想定しました。実施時期を2月~4月としたのはそのためです。楽しくアンケートに参加してもらおうと3パターン用意しました。このフライヤーを見た方はどれくらいいるのだろう、何からアンケートのことを知ったのかな、など興味があるところです。

 アンケートへの回答を後押しようと、実施期間中、随時ニュースを発行して、単組や集会などでのアンケートの実施風景をお寄せいただき、回答状況をお知らせしました。

 回答状況は集計をお願いした労働組合の調査を専門している会社から定期的に情報が送られてきましたが、その都度一喜一憂していました。「回収率にはこだわらない。集まった回答が現時点のJAMの実力」と言っていました。実際に数として示されると心は揺れるものです。数値は数値にしか過ぎないとは分かってはいるのですが。ご自身の労働組合で意識調査などを担当された方も多いのではないかと思いますが、同じような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 失礼な話でお許しいただきたいのですが、日ごろは調査などの回収が低調な地方JAMでの、予想外の健闘ぶりに驚くこともありました。

 少しだけアンケート結果に触れますと、JAMの活動の周知度は全体では5割弱、組合役員の経験がない場合は3割弱となっています。自由記入欄にも「(アンケートでJAMを)初めて知った」、「JAMとは何かが分からない」、「活動が見えない」といったコメントを複数いただきました。さらに、JAM活動への参加の現状は、「メーデー」への参加が4割ですが、他方で、4割弱が「参加したことはない」と回答しています。発信力と活動という点で見直すべき課題があることが分かりました。

 JAMのことを知らない、活動に参加をしたことがないにもかかわらず、このアンケートに“参加”し、「JAMには何も期待しない」という意見も含めて、少なくない方々が、思うことを伝えるために行動してくれた、そのことを大切したいと思います。(N)

No Members,No JAM ~組合員なくしてJAMなし~

ものづくり産業労働組合 JAM 組織変革PTの活動記録と情報発信

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